Discordでは、サーバーの運営を便利にするためにさまざまな権限が用意されています。
その中でも「アプリの権限」「イベントの権限」「高度な権限」は、Botの利用やサーバーイベントの管理など、比較的新しい機能に関連する権限です。
例えば次のような操作が該当します。
- スラッシュコマンドの使用
- アクティビティ機能の利用
- サーバーイベントの作成
- イベントの管理
- 管理者権限
これらの権限は、便利な機能を提供する一方で、設定を誤るとサーバー管理に影響を与える可能性もあります。
この記事では次の内容について解説します。
- Bot権限として使用される名称
- その権限で何ができるのか
- 荒らされるリスクはあるのか
- 危険度(レベル1(軽微なイタズラ)〜5(サーバー崩壊))
Discordサーバーを安全に運営するためにも、ぜひ参考にしてください。
アプリコマンドを使う
Bot権限名
use_application_commands
この権限でできること
この権限を持つユーザーは、Discordのアプリコマンド(スラッシュコマンド)を使用することができます。
アプリコマンドとは、Botが提供するコマンド機能のことで、メッセージ入力欄で「/」を入力することで利用できます。
主な利用例は次の通りです。
- Botコマンドの実行
- モデレーションBotの操作
- 音楽Botの操作
- サーバー管理Botの機能利用
この権限が無効になっている場合、そのユーザーはスラッシュコマンドを使用できなくなります。
荒らしリスク
基本的には低いですが、Botによっては次のようなリスクがあります。
- Botコマンドのスパム実行
- 音楽Botの荒らし再生
危険レベル
レベル1(軽微)
ユーザーアクティビティ
Bot権限名
use_embedded_activities
この権限でできること
この権限を持つユーザーは、Discordのアクティビティ機能を利用できます。
アクティビティとは、ボイスチャンネル内で利用できる次のような機能です。
- ミニゲーム
- YouTube視聴
- 共同アプリ
例
- YouTube Together
- Poker Night
- Chess in the Park
これらを通話中に一緒に楽しむことができます。
荒らしリスク
基本的に荒らしリスクは低いですが、次の可能性があります。
- 意図しないアクティビティ開始
- 通話中の集中妨害
危険レベル
レベル1(軽微)
外部のアプリを使用
Bot権限名
use_external_apps
この権限でできること
この権限を持つユーザーは、自分のアカウントに追加している外部アプリ(連携アプリ)をサーバー内で使用することができます。
例えば次のような機能です。
- 外部サービス連携
- 外部Botアプリの投稿
- サードパーティ機能の利用
この権限が無効になっている場合、外部アプリの投稿はプライベート扱いとなり、サーバーには表示されません。
荒らしリスク
- 外部アプリによる投稿スパム
- 不明なアプリの利用
危険レベル
レベル2(軽度)
イベントを作成
Bot権限名
create_events
この権限でできること
この権限を持つユーザーは、Discordサーバーイベントを作成することができます。
イベント機能では次のような情報を設定できます。
- イベントタイトル
- 開催日時
- イベント説明
- 開催チャンネル
主な用途
- ゲームイベント
- コミュニティイベント
- 配信イベント
荒らしリスク
- イベントスパム作成
危険レベル
レベル2(軽度)
イベントの管理
Bot権限名
manage_events
この権限でできること
この権限を持つユーザーは、既存のサーバーイベントを編集・削除・キャンセルすることができます。
主な操作
- イベント情報編集
- イベントキャンセル
- イベント管理
荒らしリスク
- イベント削除
- イベント改ざん
危険レベル
レベル2(軽度)
管理者
Bot権限名
administrator
この権限でできること
この権限は、Discordの中で最も強力な権限です。
管理者権限を持つユーザーは、すべての権限を自動的に持つ状態になります。
さらに次の特徴があります。
- 全てのチャンネル権限を無視できる
- プライベートチャンネルにもアクセス可能
- サーバー内のほぼ全ての操作が可能
つまり、サーバー管理者(サーバーの所持者)とほぼ同等の操作ができる状態になります。
荒らしリスク
この権限を悪意あるユーザーに付与してしまうと、サーバーが完全に破壊される可能性があります。
具体例
- チャンネル削除
- 自身より下位のロール削除
- 自身より下位のロールしか持たないメンバーBAN
- Bot追加
- サーバー設定変更
危険レベル
レベル5(サーバー崩壊レベル)
まとめ
Discordの「アプリ権限」「イベント権限」「高度な権限」は、Bot機能やコミュニティイベントなどを管理するために使用されます。
特に注意すべき権限は次の通りです。
- 外部のアプリを使用
- イベントの管理
- 管理者
特に管理者権限(Administrator)は、サーバーのすべての操作を可能にするため、付与する際には十分注意する必要があります。
安全なサーバー運営のためには、必要最低限の権限のみ付与する「最小権限の原則」を意識することが重要です。
ご紹介
筆者はDiscordの運営をより良いものにするためのBotを無料公開しています。よければご自身が管理されているサーバーや、参加しているサーバーの管理者に問い合わせて導入してみてはいかがでしょうか。
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よくある質問(FAQ)
- Q管理者権限はBotにも付与するべきですか?
- A
基本的にはおすすめしません。
Botには必要な権限のみ付与する「最小権限の原則」が推奨されています。
ただし、一部のBotでは管理者権限を要求する場合があります。
- Qアプリコマンドを使う権限は危険ですか?
- A
基本的には危険ではありません。
ただし、Botによってはスパム実行が可能な場合があるため注意が必要です。
- Q外部アプリの使用は許可するべきですか?
- A
小規模サーバーでは問題ありませんが、大規模コミュニティでは次の理由から制限する必要もあります。
- 不明なアプリの投稿
- 外部連携スパム
サーバーの規模や運営方針に応じて設定するのがおすすめです。








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