投資シミュレーションで表示される金額は、ざっくりした予測ではなく、一定のルールに基づいて計算されています。
このページでは、複利シミュレーションの計算ロジックについて、利用者向けにわかりやすくご説明します。
積立額変動対応の複利シミュレーションは以下よりご利用いただけます。
なお、前提になりますが、このシミュレーションは筆者が筆者のために作ったものになります。作った経緯としては、積立額を変更した場合のシミュレーションが出来るサイトがなかった為です。
毎月の積立金に利息をつける
このシミュレーションは「毎月一定額を積み立てて、その都度利息がつく」という前提で作られています。
簡単に言えば、
積立金に月利をかけて、次の月に繰り越していく
という形です。
利息の計算には「年利→月利」の変換を実施
たとえば年利10%と設定しても、実際には月ごとに複利が働きます。
そのため、まずは年利を月利に変換してから計算を行います。
月利の計算式(年利10%の場合)
月利 = (1 + 年利)^(1/12) – 1
たとえば年利10%(=0.10)の場合、
月利 ≒ (1 + 0.10) ^ (1/12) – 1 ≒ 0.0079741(約0.797%)
この月利を使って、毎月の資産に利息を加えていく形です。
実際の計算ステップ(ざっくり)
例:月5万円を、年利10%で20年積み立てるケース
- 毎月、元本として5万円を加算
- 元本+それまでの利息に対して、月利0.797%を適用
- その結果を次の月に繰り越す
- これを240回(=20年)繰り返す
なぜ銀行や証券会社の結果と微妙に違うの?
実は、シミュレーションの計算単位や四捨五入の方法によって、最終結果は数千円〜数万円ほど変わることがあります。
例えば:
- 月利を小数第何位まで扱うか
- 利息を毎回四捨五入するか、最後に一括するか
- 利息のつけ方が月末時点か、月初か
このような「細かい仕様の違い」で、計算結果に誤差が出ることがあります。
金融機関のツールとどう違う?
比較項目 | 本シミュレーション | 一部の金融機関 |
---|---|---|
計算単位 | 月ごと | 年ごとの場合も |
利息の反映 | 毎月 | 年1回など |
四捨五入 | 月ごとに適用 | 最終金額のみ |
結果の差を見極めよう
たとえば、月5万円を20年間、年利10%で運用したとき:
計算方式 | 20年後の金額(目安) |
---|---|
本シミュレーション | 約3,619万円 |
三菱UFJシミュレーター | 約3,591万円 (2025/07/26時点) |
この差は、計算ロジックや小数点処理によるものであり、「間違い」ではなく「仕様の違い」です。
まとめ:理解した上で活用しよう!
- このシミュレーションは、毎月の積立に利息をつけていく複利計算です。
- 年利をそのまま使うのではなく、月利に変換して毎月計算します。
- 金融機関との違いはありますが、資産運用のイメージを掴むには十分に実用的です。
正確な金融判断は、銀行や証券会社のツールと併用しながら進めるのがおすすめです!