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みなさま、こんにちは。当記事では、ネットワークビジネスをはじめ、何かと悪質な勧誘をしてくる方が勧めてくる本「金持ち父さん貧乏父さん」について触れようかなと思います。ちなみに私は過去5回ほどネットワークビジネスの勧誘を受け、ものの見事に当本を紹介されました。
なぜ、「金持ち父さん貧乏父さん」が勧誘で使われる?
見出しに対する端的な結論は、「ビジネス勧誘にうってつけだから」です。では、何故うってつけなのか。それは、本に登場する2つのキーワードが便利なワードであるからと考えます。
- ラットレース
- クワドラント(ESBI)
ラットレースとは
簡単に言うとハムスターとかが使っている回し車のようなものです。
もう少し具体的に言うと・・・
- 労働
- 給与または賞与
- 消費または浪費
これを繰り返す感じです。日々働き、給与や賞与を生活費や遊興費に使い生活が苦しくなるからまた働く。これを繰り返し足を止めることなく動き続けることをラットレースと言います。
クワドラント(ESBI)とは
こちらも簡単に言うと4分割という意味です。(shingle → double → triple → quadruple)そして、これは主に働き方を4分割にした時の話になります。
- E(Employee):従業員<100働けば100の対価が支払われるもの、等価交換>
- S(Self employee):自営業<働き以上またはそれ以下の対価が支払われるもの、完全出来高>
- B(Business owner):起業家<自営業とは異なり、自分がいなくても対価が支払われるもの>
- I(Investor):投資家<お金を動かしお金を得るもの>
説明文(<>で囲った内容)が合っているかは微妙ですが、大体はこんな感じです。
そして、主題の件「なぜ勧誘に使われる?」について切り込みますが、まずどのように勧誘してくるか。それは次のような言葉を使ってきます。
- ラットレースから抜け出そう
- Bクワ(起業家)になろう
まぁ、要するに勧誘してくる側は何が言いたいかと言うと「好きなことで生きていこう」っていうことです。どっかで聞いたことのあるフレーズに似てますね。もちろんこんな直球に言ってくることは中々ないですが、回りくどく怪しまれない加減でこちらの懐に忍び込んできます。
勧誘に使われるもう一つの理由
この本に書かれている内容は、冒頭部分のみざっくり述べると以下のような感じです。(要約してます)
物語のはじまり冒頭部分
(当記事において重要部分は省いているので、興味のある方のみクリックしご覧ください。)
「金持ち父さん(同じ学校に通う子供の父親)」と「貧乏父さん(主人公の実の父親)」の2人の父親と同じ学校に通う子供、そして主人公の4人が登場します。
整理すると
- 主人公(私)
- マイク(同じ学校に通う子供)
- マイクの父親(俗に言う金持ち父さん)
- 主人公の父親
となります。
主人公は、実の父親に「金持ちになる方法を教えてくれ」という内容から物語が始まります。なぜ、金持ちになりたかったのか。それは、主人公の通う学校の子供達はみな金持ちな家庭で生まれ育っていたからです。
主人公に金持ちになる方法を問われた実の父親は、会話のキャッチボールを繰り返しながら最終的に「自分で考えてごらん。」と返しました。
そう言われた主人公は、なんやかんやありマイクを誘いお金を作ることに。でもどうやって作るかわからなかった2人は何をしたか。それは、街中を歩き回り空になった歯磨き粉のチューブを回収して周ったのです。
ある程度溜まったら、歯磨き粉のチューブを火で溶かし鉛を抽出。その鉛の液を石膏に流し5セント玉を作った。これを知った実の父親は「偽造硬貨を作ることは犯罪だ。しかし、創造力は素晴らしい。諦めるな。」と声をかけた。
目標を見失った子供2人は、マイクの父親に相談し金持ちになる方法を尋ねる。そうするとマイクの父親は「うちで働いてくれたら教えてあげる。1時間あたり1セント支払う。」などと言い、子供2人は毎週土曜3時間働くことに。
しかし、働けど働けど金持ちになる方法は教えてくれない。痺れを切らした主人公は実の父親に相談する。すると実の父親は「少なくとも1時間15セントは貰いなさい。でなければ当局に捜査を依頼すべきだ」と言った。
主人公は実の父親に言われた通り、やや感情が入りながらもマイクの父親に伝えた。「あなたは何も教えてくれない。約束を守ってない。本当なら政府に知らせなければならないんですよ。」と。すると、マイクの父親は「私が何も教えてないと、何故言い切れるんだ?」と返した。
それに対し主人公は「私と会話してくれないじゃないですか」と返す。するとマイクの父親は「それは学校のやり方だ。人生は学校のようには教えない。人生は君に話しかけてきたりしない。人生から教訓を学べたら成功する。」などと返す。
冒頭部分のざっくりした物語はここまでです。
注目頂きたいのは冒頭の最後の下線部。本ではもう少し長く書かれているのですが、ぶっちゃけ何言ってるか分かりますか?もちろん分かる方には分かるかと思いますが、具体的な部分は示されていないですよね。
そうなんです。この本は超絶ざっくり言うと「お金とお金を稼ぐことは大事」と述べているのですが、具体的に「どのように稼ぐか」については特に触れられておりません。
なので、「どのように稼ぐか」の所は正直なんでも当てはめようと思えば当てはまります。ネットワークビジネス系統の方々は、この「どのように稼ぐか」を「グループの商品を第三者に売り捌こう」という形に置換して勧誘してくるわけです。
そう言う意味では、やや社会について知っている人向けの中級者のための本とも思います。何も知らない人が読んではならない、、、とまでは言えないですが、人から「この本読んだ方がいいよ」などと紹介されて読む場合は注意した方が良いかもしれませんね。最悪、いいように利用される可能性もありますので、、、
まとめ
正直、私がこの本を手にした理由も、約5年前にネットワークビジネスに勧誘してくる人の紹介でした。読み終えた日からかなり時間も経過し内容もうろ覚えでしたが、家の引き出しからたまたま出てきたので、当時のことを振り返り1本の記事を書いてみました。
正直、勧誘に利用されるものの自分から進んで読むこと自体は非常に良いと思います。本の内容も、多少難しいとは言え読みやすい方だとは思います。
赤の他人に騙される前に、騙された気持ちで一度書店などで手に取ってみては如何でしょうか。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
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