クレカ派? それともデビット派?
最近の若者のキャッシュレス事情を見ると、デビットカードに乗り換える人が増えているようです。でも、本当にデビットの方が得なのでしょうか?
この記事では、還元率や金利など数字での比較や、クレカやデビットが持つ特徴から「どちらが自分に合うのか?」をスッキリ解決します。
はじめに|なぜ若者はデビットカードを選ぶのか?
最近、20代〜30代の若者の間で「クレジットカード離れ」が進み、代わりにデビットカードをメイン決済にする人が増えています。
キャッシュレスといえばクレカが定番だった時代、なぜわざわざデビットカードを選ぶのでしょうか?
この記事では、
- クレカとデビットの違い
- どっちがお得か計算
- メリット・デメリット
- あなたにお勧めなのはどっち?
をわかりやすく解説します。
クレジットカードとデビットカードの違いとは?
まず、クレジットカードとデビットカードは支払いの仕組みが違います。
項目: | クレジットカード | デビットカード |
---|---|---|
支払いタイミング: | 後払い(翌月等) | 即時払い |
審査: | あり | なし |
利用可能額: | 与信枠 | 口座残高 |
還元率の傾向: | 1〜2%・特典豊富 | 0.2%〜2.5%・控えめ 近年、高還元のものが増加中 |
補償: | 旅行保険や不正利用補償 | 不正利用補償が簡易的 |
主な利用者層: | 社会人、信用構築したい人 | 学生、主婦、節約派 |
デビットカードは使った瞬間に預金口座から引き落としなので、現金感覚で管理できます。一方、クレカは「信用」を前提とした後払いなので、大きな買い物や旅行にも使えます。
【損得比較】クレカとデビット、実際どっちが得?
ネット上を見ていると、「金利がある世界なんだから、後払いのクレカのほうが得だ」という意見を見かけたので計算してみました。
設定条件
今回の比較では、以下の前提条件で計算しました。
項目: | クレジットカード | デビットカード |
---|---|---|
ポイント還元率: | 1.5% | 2.5%と1.5% |
普通預金金利: | 年0.2% | なし |
支払い猶予日数: | 約30日 | 即時払い |
計算式
クレカの場合:
使用額 × 還元率1.5% + 使用額 × (普通預金 年0.2% ÷ 12ヶ月)
デビットの場合:
使用額 × 還元率(2.5% または 1.5%)
シミュレーション結果
月間使用額 | クレカの還元 (1.5%) | デビットの還元 (2.5%) | 差額 デビット – クレカ | デビットの還元 (1.5%) | 差額 デビット – クレカ |
---|---|---|---|---|---|
10,000円 | 151.67円 | 250.00円 | +98円 | 150.00円 | -1円 |
30,000円 | 455.00円 | 750.00円 | +295円 | 450.00円 | -5円 |
50,000円 | 758.33円 | 1,250.00円 | +491円 | 750.00円 | -8円 |
100,000円 | 1,516.67円 | 2,500.00円 | +983円 | 1,500.00円 | -16円 |
200,000円 | 3,033.33円 | 5,000.00円 | +1,966円 | 3,000.00円 | -33円 |
結論
- デビットの還元率が高いなら、デビットの方が圧倒的にお得
- もし両者の還元率が同じなら、普通預金金利分だけクレカがお得
ただし、預金金利0.2%を月利換算してもたった0.0167%なので、差額は数十円レベル。還元率が同じなら日々の損得勘定だけで考えると「利便性」で選んでOKです。
若者がデビットカードを選ぶ理由とは?
使いすぎ防止に強い
デビットは即時引き落としなので、 口座残高内でしか使えない。
クレカのように「請求が来てビックリ!」という失敗がありません。
審査がないから作りやすい
学生・主婦・新社会人でも、即日発行が可能です。
高還元デビットが増加中
最近では楽天銀行デビット(還元率1%〜)、住信SBIネット銀行デビット(2%前後)など、 クレカ顔負けの高還元デビット が登場しています。
クレカのメリットはまだまだ強い?
もちろん、クレカにもまだまだ強みがあります。
高額決済や海外で安心
ホテルやレンタカーのデポジット、海外通販ではクレカが必須な場面も。
補償・保険が充実
不正利用時の補償や旅行傷害保険など、安心感が段違い。
信用スコア(クレヒス)を作れる
クレカの利用実績は将来のローン審査にもプラス評価されます。(支払いが遅れると、逆効果になるので注意)
結局どっちがおすすめ?
デビットカードがおすすめな人
- 家計管理が苦手
- 審査に不安がある(あるいは審査に通らない方<学生など>)
- 還元率が高いデビットを使いたい
クレジットカードがおすすめな人
- 高額決済や旅行で使う予定がある
- 信用スコアを育てたい
- 支出管理に自信がある人
実際の若者の声(SNS調査より)
SNS(X)を調べると、以下のような意見を見かけました。(年代、性別はアカウント名や過去のツイートから推察しました。)

デビットなら無駄遣いしなくなった

クレカは管理できる人向け。私は怖いからデビット派

デビットもクレカも両方持って使い分けてる
まとめ|どっちも正解、メリットを最大限活用しよう
大事なのは、「クレカが悪い」「デビットが正義」ではなく、あなたの生活に合っているかどうかです。
- 日常決済はデビット
- 高額決済や海外ではクレカ
など、両方を使い分けるのが今の賢いキャッシュレス生活です。