PR

公募割れの実態・日本IEOの未来・FPL今後予測を徹底解説

本・学び・雑記
広告

最近、仮想通貨(暗号資産)の新規上場(IEO/Initial Exchange Offering)銘柄で、表示された公募価格を下回る「公募割れ」が相次いでいます。

特に日本国内では、実需よりも投機的期待が先行した案件が多く、規制当局もその実態を問題視しています。

この記事では、まず過去に起きた公募割れの前例を整理し、次に「日本のIEO市場が今後どうなるか」を規制・市場構造の観点から検討。最後に、現在0.4円付近まで下落しているファンプラ(FPL)を題材に、短期・中期・長期の価格展開を予測します。

投資判断をする上で、しっかりとリスクも含めて捉えておきましょう。

広告

公募割れの前例

日本国内では、IEO・ICO・トークン上場案件を含めて、数多くの「公募価格を下回る初値」「上場後に大きく下落した」例があります。例えば、ある暗号資産ワーキング・グループの報告では、「発行されたトークンのどれ一つとして、公募価格を上回っていない」との厳しい指摘もされています。 

また、実務メディアでは「国内IEOでは『初値で公募割れしたケースもある』」と明記されています。 

これは、仮想通貨トークンの設計上「ユースケース(使われる場面)」や「トークン需要」が伴わないまま調達が先行してしまった結果と受け取られています。

過去の上場案件を振り返ると、募集完了直後に買われても、「ピークから下落して現在価格が最高値の30%程度(下落70%)」「悪いものでは最高値の3.8%程度にまで落ち込んだ」という実例も紹介されています。 

こうした構造を理解すると、「公募割れ=あり得ない異常事態」ではなく、むしろ国内トークン上場の“常態化リスク”とも言えます。

具体例

独自調査にはなりますが、公募割れの例を以下に示します。

✅ 公募割れが指摘されている国内IEO事例

  • FCRコイン(発行:GMOコインを通じて国内IEO) → 販売価格「2.2円」で実施されましたが、上場直後の始値的な価格が「約1.998円」と、販売価格を下回ってスタートしたとの報告があります(2.2円 → 1.998円)。
  • 国内のIEO全体を調査した報告では、「国内IEO4例中、3例が上場直後に公募価格を割る(初値が公募価格未満)状況が発生している」という記述があります。

⚠️ 注意点/制約

  • 「公募割れ」の定義=「販売価格を上回らず初値がそれを下回った」という状態ですが、IEOでは“販売価格”や“初値”の正確な数字が公開されていないことが多く、報道・第三者記事での確認が困難です。
  • 上記FCRコイン事例も「始値的な価格」「上場直後の価格」といった文言であって、取引所公式に“初値確定値が販売価格を下回った”との明確な発表があるわけではありません。
  • また、IEO市場自体が件数少・歴史浅ということもあり、「初値割れをデータ化」した信頼できる一覧・統計が少ないです。
広告

日本のIEOは今後難しくなるのか?

規制・行政の動き

日本では、IEOをめぐる制度・監督の動きが目立ってきています。金融庁 のワーキング・グループでは、『暗号資産制度に関する議論』の中で、IEO案件の実績(特に公募価格を大幅に下回るもの)が「投資家保護の観点から問題視」されていると報じられています。 

また、事務局説明資料には「流動性が低い・情報開示が不十分・ボラティリティが高い」など、暗号資産特有のリスクが列挙されており、IEOトークンも例外ではないとの指摘があります。 

市場構造・参加環境

加えて、国内IEOの実施件数自体が非常に少なくなってきており、「約1年ぶりに国内でIEO実施へ」という報道も出ています。 

これらを合わせると、今後日本でのIEOは「条件・審査ハードルが上る」「資金規模も縮小する」「投資家保護のため販売側・発行側の負担が増す」可能性が高いと考えられます。

すなわち、IEOを“簡単な資金調達”と捉えていた時代は終わりつつあり、今後は「実用性・透明性・流動性」がより厳しく問われるフェーズに移るでしょう。

結論:難しくなるがチャンスも

確かにハードルは上がりますが、それは逆に「質の高いプロジェクトが出る可能性」という意味でもあります。 つまり、無条件に参加すればよいという状況ではなく、選別眼とリスク管理がより重要になるでしょう。

広告

ファンプラ(FPL)の今後予測

現在、ファンプラ(FPL)は 0.4円程度まで価格が下落しており、当初に想定していた数円台とは大きく乖離しています。

そのうえで、短期・中期・長期に分けてどのような展開が想定されるかを整理します。

短期(数日〜数週間)

  • 価格が0.4円付近という状況では、下振れリスクが先行します。投機資金が入る前に売り圧が継続する可能性があります。
  • 一方で、「割安」と判断した参加者が少額買いを入れることで、0.5〜1円程度までの戻りも視野に入ります。
  • ただし、上場直後の価格下落を受けて、流動性が極めて低く、スプレッド(売買差)は広がりやすいというリスクがあります。 → 想定レンジ:0.3〜1円。中央値としては0.6〜0.8円と予想。

中期(1〜6ヶ月)

  • プロジェクト側がユースケース(ファン参加・チケット利用・デジタルアセット購入)をどれだけ動かせるかが鍵。実需が確認できなければ、価格は1円未満で停滞または下落圧力継続。
  • 逆に、落ち着いた展開になり「コミュニティの活性化」「提携アーティスト数増加」が見えてくれば、1〜3円まで回復する可能性も。 → 想定:ベースケース1円前後/楽観ケース2〜3円/悲観ケース0.2〜0.5円。

長期(1年以上)

  • 長期では「プロジェクトが規模を拡大し、国内外で実使用されるか」「トークンの流通・ロックアップ・追加発行がどうなるか」が重要です。
  • 現状価格が0.4円ということから、成功シナリオでも数年後に3〜5円程度が現実的。最悪では0.1〜0.3円で長期停滞という可能性もあります。 → 想定レンジ:最悪0.1~0.3円/基準1〜2円/成功3〜5円超。

まとめ

  • 過去の国内IEOでは公募割れが多数。特にトークン型案件では失望売りが続くケースが多く見られます。
  • 日本のIEO市場は規制・実務コストの面で困難化が進んでおり、今後は選別化・質重視が前提になるでしょう。
  • FPLについては、現在0.4円という状況からみると「回復シナリオ」もありますが、そのためにはプロジェクト実需の顕在化が不可欠。短期・中期・長期で見通しを整理すれば、リスク管理をしながら「割安拾い」が可能な銘柄と言える反面、期待だけでは上がらない典型とも言えます。
  • 投資を考えるなら「なぜ価格が下がったか」「使われ方/実績が出るか」「いつ・どこで損切り/利確するか」を明確にしてから参加しましょう。

FAQ(よくある質問)

Q
「公募割れ=即終了」ですか?
A

いいえ。公募割れはリスクのサインではありますが、立ち直る可能性もあります。鍵は「使われ方(ユースケース)」と「コミュニティの動き」。ただし、公募割れの後に回復した例は少ないため慎重に見るべきです。

Q
日本でIEOに参加すべきでしょうか?
A

参加自体は自由ですが、過去事例ではリスクが大きいです。特に国内では「実需未確認」「投機先行」「規制増強」という三重リスクがあります。参加するなら「少額」「分散」「情報を調べた後」が基本です。

Q
FPLを今から買うならどうすれば?
A

今回0.4円という価格なら“割安”とも言えますが、その背景(公募割れ・需給悪化)もしっかり理解する必要があります。短期狙いなら0.5〜1円を目安に買い/損切りラインを明確に。長期なら「プロジェクトが実需を伸ばすか」を半年~1年観察してから判断することをおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました