前回の記事では、裁判機能の初期設定について解説しました。
設定が完了したら、いよいよ実際の運用フェーズです。
本記事では、裁判の開廷方法(ongjudgmentコマンド)と投票のやり方を、分かりやすく解説します。
「どうやって裁判を始めるのか?」
「投票はどうすればいいのか?」
このあたりの疑問を、この記事で一気に紹介します。
裁判機能の基本的な流れ
まずは全体の流れをざっくり理解しておきましょう。
- 開廷権(管理者による初期設定編参照)を有するユーザーが裁判を開く
- 被告(追放を審議する対象ユーザー)が設定される
- メンバーが投票する
- 一定時間後に裁判結果を通知(場合によってはキック・BANも同時にBOTが執行)
とてもシンプルな流れですが、実際の流れを画像付きでご紹介いたします。
ongjudgmentコマンドの使い方(裁判の開き方)
【コマンド】
/ongjudgment 対象ユーザー 理由 通知するテキストチャンネル
【使用例】
/ongjudgment @example_user 再三再四の警告を無視し迷惑行為を行なった為 #一般

※[target]で選択できるユーザーに対象としたいユーザーが表示されない場合、対象ユーザーを枠内に途中まで手入力して下さい。そうすることによって、候補欄に表示されるようになります。
理由は簡潔明瞭に
悪い例:
- 「迷惑行為」
良い例:
- 「警告を無視し迷惑行為を行なった為」
理由が明確なほど、投票の質が上がります。(開廷後もチャンネル内で討論頂くかとは思いますが、討論に参加していないユーザーの為にも多少は詳細な内容を登録しましょう。)
ただし、登録できる文字数は200字までですので、詳細に書きすぎないよう”短く分かりやすく“登録しましょう。
実行後の流れ
コマンドを実行すると、以下の処理が自動で行われます。
- 整理番号の払い出し・裁判情報の登録
- 被告・原告・整理番号・裁判事由・投票を促すメッセージの送信
- ダッシュボードに裁判情報の反映
コマンド実行後、投票権(管理者による初期設定編参照)を有するユーザーはすぐに投票が可能になります。

なお、裁判開廷権を有さないユーザーが実行すると以下のメッセージを返し、裁判は開廷されません。

管理者による初期設定編で解説した「裁判開廷権」をユーザーに付与しているか
- 管理者
- ロールの管理者
の権限を有するユーザーは確認して下さい。

投票のやり方(ユーザー向け)
投票権を有するユーザーはダッシュボードにログインし裁判操作画面から投票を行えます。
ダッシュボードへのログインは、裁判開廷時に送信されるメッセージ下部の「ダッシュボードを開く」をタップして頂く事でダッシュボードへ遷移できます。
その他にも、当サイトのヘッダー(スマホの場合はメニュー)の
DiscordBot > Discord Bot Login
からもアクセス可能です。
投票方法
投票は以下の選択肢から選択して下さい。
- 賛成(追放に同意)
- 反対(追放に反対)
管理者権限を有さないユーザーの画面は以下のようになります。(スマホの場合、一部レイアウトが異なる場合があります)

この画面上で「賛成」or「反対」のボタンを押下することで投票できます。
なお、投票権を有さないユーザーは以下の通りボタンは表示されません。

管理者による初期設定編で解説した「裁判投票権」をユーザーに付与しているか
- 管理者
- ロールの管理者
の権限を有するユーザーは確認して下さい。

投票権を有するユーザーが例として「賛成」をタップすると次のようになります。

最終確認のアラートが表示されます。問題なければ「OK」をタップして下さい。(反対を選択した場合もアラートは表示されます。)

上記のように「投票しました!」「既に投票済みです」の文言が表示されれば投票完了です。
途中経過のバーについて
これは、現在の投票状況を視覚的に分かりやすくするためのバーです。
上部の「賛成率進捗」は、現在の総投票数に対する賛成/反対の割合を表し、「賛成票進捗」は現在の総賛成票数を表します。
また、キックやBANの境界線もバーから簡単に読み取れるようになっております。
分かりやすくお見せする為に、デバッグモードで票数を少し操作してみます。

この票数の場合、賛成率と賛成票数共にキックの可決要件を満たしている為、このまま裁判が終了すれば被告のユーザーはキックの対象になります。
キックの可決要件の条件が AND かつ、今後反対票が多く入れば賛成割合が50%を下回ることになり無罪となります。逆に賛成票が増えればBANの可能性も見えてきます。
いかがでしょう。少しは見やすくなっているかと思うのですが・・・。
投票時の考え方(重要)
投票はただの数ではなく、コミュニティの意思です。
判断基準の例:
- 本当にルール違反か?
- 一時的なミスではないか?
- 注意で改善できないか?
感情ではなく、できるだけ客観的に判断することが大切です。特に、ユーザー数の少ないサーバーや投票権を有するユーザーが少ないサーバーの場合、1票の効果はより重くなります。
投票の反映について
投票はリアルタイムで反映されます。(画面上の表示は自動で切り替わりませんので、ページ更新頂く事で最新情報に書き変わります)
裁判終了時の挙動
まず、通知チャンネルへ裁判結果を以下のような形で通知します。
- 通知チャンネルが削除された場合、ディスコード上の通知は行われません

また、ダッシュボード上も「閉廷した裁判一覧」に結果が表示されます。

なお、執行方法を「BOTが自動執行」に指定している場合は、通知と同時にキックまたはBANを執行します。
- 通知チャンネルが削除されても、BOTが自動執行する設定の場合は、権限やロール位置を含む執行条件を満たせば自動執行されます
BOTにキックやBANを任せる場合、BOTにキックとBANの権限を付与されているかご確認ください。

また、上図のようにBOTにキック・BANの権限を与えても、ロールの位置が下の場合は上位ロールを有するユーザーの追放はできません。


上図のように、「JPN_大奈川_free」ロールが上位にある場合かつ、被告が管理者でない場合はキック・BANを行うことが可能となります。

上図の通り、
- ロール位置
- 被告の権限
が適切の場合、BOTが自動でキック・BANを行います。なお、監査ログに書き込まれるキック・BANの理由は下図の通り
- 裁判結果による{KICK / BAN}
となります。

まとめ
当方が提供するBotの裁判機能の運用は、以下の流れだけ覚えればOKです。
- 管理者権限を有するユーザーが可決条件等を登録
- コマンドで裁判を開く(開廷権を有するユーザー)
- メンバーが投票する(投票権を有するユーザー)
- 裁判終了時、条件に応じて自動判決
これにより、管理者一人が抱えていた判断を、コミュニティ全体で分担できるようになります。
さらに、主観視点で追放するのではなくメンバーの意見を反映させることにより、責任の分散にも役立てられます。
よくある質問(FAQ)
- Qコマンドは誰でも使えますか?
- A
いいえ、ロールで制限されます。
管理者が指定した開廷権のロールを有するユーザーのみ使用可能です。
- Q投票は何回でもできますか?
- A
投票は同一整理番号に対し1票です。
重複投票はできない仕様になっています。ただし、サブアカウントに投票権を与えると、実質的に1人2票以上の投票が可能になります。管理者権限を有するユーザーまたは、ロールの管理権限を有するユーザーは「どのアカウントに投票権を与えるか」の判断が必要です。
- Q間違えて裁判を開いてしまった場合は?
- A
現在の仕様では、裁判の途中終了はできません。コマンド使用前に十分確認して実行して下さい。
また、間違えて開廷しどうしても追放なしで済ませたい場合は、管理者権限を有するユーザーに可決要件の変更を申し出て下さい。
ただし、可決要件を変更すると他の開廷中の裁判にも影響する為、可決要件の変更は慎重に行なって下さい。
- Q投票しないとどうなりますか?
- A
特にペナルティはありません。
また、秘匿性の観点から「誰が」投票したかは管理者権限を有するユーザーも分からないようになっています。
さらに、システム管理者(筆者)も「誰が投票したか」は重複投票を避ける為に情報を保持していますが、「賛成」「反対」のどちらに投票したかは分からない設計になっております。



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