荒らし対応や問題ユーザーの処分――。
「本当は判断したくない」「でも誰かが決めないといけない」そんな場面に悩んだことはありませんか?
本記事で紹介する裁判Botを使えば、ユーザーの処分を管理者一人の判断ではなく、コミュニティ全体の投票で決定できます。
精神的な負担を軽減しながら、公平で納得感のある運営を実現できるのが大きな特徴です。
この記事では、管理者向けに初期設定のやり方を分かりやすく解説します。導入自体はシンプルなので、サクッと設定してすぐに運用を始められます。
管理者が最初に行うべき初期設定とは?
裁判Botを使い始めるために必要な初期設定は、主に以下の3ステップです。
- Botの導入
- ロールの準備
- ダッシュボードでの条件設定
どれも数分〜10分程度で完了する内容です。
① Botをサーバーに導入する
まずは当方のBotをDiscordサーバーに追加します。
ポイント
- Botをサーバーに招待するだけでOK
- この時点では細かい権限設定は不要
裁判機能については、後から設定を調整できるため、まずは導入だけ済ませれば問題ありません。
Botの導入は当HPのDiscordトップページにある【DiscordBotをサーバーに導入する】ボタンを押下頂くことで可能です。

② 裁判に関するロールを準備する
次に、裁判機能で使用するロールを用意します。
必要なロール(2種類)
ここでは、単純にロールを以下の2つ用意するだけでOKです。必要な権限等はございません。
- 裁判を開廷できるユーザー
- 裁判に参加できるユーザー
裁判を開廷できるユーザー用ロール
このロールを有するユーザーは、裁判を開廷することができます。
具体的には、「このユーザー、追放した方が良いんじゃない?」と思った時、裁判に吊し上げることを可能になります。
全員に付与すると、イタズラ目的で使用される恐れもあるため、それなりに信用できるユーザーに付与することをお勧めします。
投票に参加できるユーザー用ロール
このロールを有するユーザーは、裁判に参加することができます。
具体的には、裁判が開廷された時に、
- 追放に賛成
- 追放に反対
の意思表示(投票)が可能になります。このロールは全員に付与しても良いかと思います。
(その方がフェアになるかと。。。しかし、サーバーによっては変なユーザーの意見に偏り正しい裁判が行われない可能性があるため、判断は各サーバーの管理者またはロールの管理権限を有するユーザーにお任せいたします)
既存ロールの使い回しでもOK
新しくロールを作らなくても、すでにあるロールをそのまま使えます。
ただし――
将来的な運用を考えるなら専用ロールがおすすめ
裁判専用ロールを用意しておくと、以下のようなメリットがあります。
- 開廷権・投票権のON/OFFを簡単に切り替えられる
- 特定ユーザーだけ裁判に参加させることができる
- サーバー運営のルールを明確化できる
最初は簡易でもOKですが、後々の管理を考えると専用ロールはかなり便利です。
ロール名の一例

上述の通りロールはユーザーを識別する為だけに使用する為、権限設定等は一切不要です。
③ ダッシュボードで裁判ルールを設定する
最後に、ダッシュボード上で裁判のルールを設定します。
ここが一番重要なポイントです。
上記ボタンでダッシュボードのログイン画面へ遷移し、以下の手順で裁判操作画面まで遷移します。
- ログイン
- 設定したいサーバー名の右横にある「参照・設定」リンクをクリック
- 【⚖️ 裁判情報を確認する】ボタンをクリック
管理者権限を有するユーザーで遷移すると次のような画面が表示されます。

キックの可決要件を設定
キックに必要な要件を定義します。定義する項目は次の5項目です。
- 有効投票数
- 必要賛成票
- 必要賛成割合
- 条件(OR か AND)
- 執行方法(手動:結果を通知するだけ。 BOT自動:BOTが執行し通知する。)

例えば、上記のように定義した場合、、、
- 「賛成」「反対」の総投票数が20票未満の場合
- 無効裁判(追放なし)
- 「賛成票:15票」「反対票:5票」の場合
- BANの要件を満たさない場合は、賛成票が15票以上のためキック対象
- 「賛成票:10票」「反対票:10票」の場合
- BANの要件を満たさない場合は、賛成割合が50%以上のためキック対象
となります。
BANの可決要件を設定
続いてBANに必要な要件を定義します。定義する項目はキックの可決要件と同様です。

例えば、上記のように定義した場合、、、
- 「賛成」「反対」の総投票数が50票未満の場合
- BANの審議は行わない。(キックの審議は行う)
- 「賛成票:50票」「反対票:50票」の場合
- 必要賛成票は満たしているが、必要賛成割合を満たしていないためBAN対象外
- 「賛成票:38票(76%)」「反対票:12票(24%)」の場合
- 必要賛成割合は満たしているが、必要賛成票を満たしていないためBAN対象外
- 「賛成票:75票」「反対:25票」の場合
- 賛成票が40票以上かつ、賛成割合が75%以上のためBAN対象
となります。
共通設定を登録
裁判全体に関わる基本情報を定義します。定義する項目は次の3項目です。
- 裁判時間
- 開廷から判決までの時間を「15分〜72時間」の範囲で選択
- 裁判に参加できるユーザー
- 上述で説明したロール(裁判投票権)のロールを指定します。ここで指定したロールを有するユーザーのみ裁判で投票が可能となります。
- 裁判を開廷できるユーザー用ロール
- 上述で説明したロール(裁判開廷権)のロールを指定します。ここで指定したロールを有するユーザーのみ裁判を開廷することが可能となります。

保存することで、一般ユーザーも裁判を開廷させることが可能となります。また、保存すると可決要件を要約した内容が閲覧できるので、想定通りの要件になっているか確認してください。
キックの可決要件(登録後)

BANの可決要件(登録後)

設定のコツ(重要)
- 小規模サーバー → 低めの票数設定
- 大規模サーバー → 高めの票数設定
- BANは必ず厳しめに設定する
ここを適当に決めると、機能しない or 厳しすぎる状態になるので注意してください。
また、説明分にも書いてますが「BANの審議は行いたくない」場合、
- 必要賛成割合:101(%)
- 条件:AND
と指定してください。そうすることで、BANの審議を行わない設定にできます。
キック・BANの執行をBOTが行う場合の注意事項
キックやBANを行う為には次の要件を満たす必要があります。
- BOTに「キック」「BAN」の権限を付与すること
- 「JPN_大奈川_free」のロールの権限に「キック」「BAN」の権限を手動で付与してください。(BOT導入時に「キック」「BAN」の権限は求めてません)
- 被告(審議対象者)の保有ロールを上回ること
- 「JPN_大奈川_free」のロールが、ロールの設定画面上で上位にいること。
「JPN_大奈川_free」より上層のロールを有するユーザーを追放することはできません。
- 「JPN_大奈川_free」のロールが、ロールの設定画面上で上位にいること。
- 被告が管理者ではないこと
- サーバーのオーナーや、管理者を追放することはできません。
逆に言い換えればBOTに「キック」「BAN」の権限を与えなければ、設定を誤ったとしてもユーザーを勝手に追放することはありません。
初期設定はこれで完了
後は、序盤で登録した
- 裁判開廷権
- 裁判投票権
を適切なユーザーに付与すれば、裁判機能を使う準備は完了です。
あとは実際に迷惑と思われるユーザーを追放すべきか否か迷った時はいつでも使えるようになります。
まとめ
裁判機能の初期設定は、以下の3つだけで完了します。
- Botを導入する
- ロールを準備する
- ダッシュボードで条件を設定する
特に重要なのは、BANとキックの基準バランスです。
ここをしっかり設計することで、トラブルを防ぎながらスムーズな運営が可能になります。
「誰が決めたのか分からない処分」ではなく、「みんなで決めた結果」に変えられるのが、この機能の最大の価値です。
よくある質問(FAQ)
- QBotに権限は最初から全部付ける必要がありますか?
- A
いいえ、不要です。
実際にBOTがキック・BANを行う設定を行う場合のみ適切な権限を付与すれば問題ありません。
例えば、「キック」はBOTに任せたいが「BAN」は手動で行いたい場合、BOTには「キック」の権限だけ付与すればOKです。
- Qロールは必ず新しく作る必要がありますか?
- A
必須ではありません。既存のロールをそのまま使用できます。
ただし、後から細かく制御したい場合は専用ロールを作るのがおすすめです。
- QキックとBANの設定はどれくらいが適切ですか?
- A
サーバー規模によって変わりますが、目安は以下です。
- キック:50%前後
- BAN:75%前後
BANの審議も行う場合は慎重に判断されるように設定しましょう。
- Q設定を後から変更できますか?
- A
可能です。
ダッシュボードからいつでも変更できます。
運用しながら調整していくのがおすすめです。
- Q裁判が乱用される心配はありませんか?
- A
あります。
そのため「誰が開廷できるか」のロールを誰に付与するかが重要です。
- Q1人が2票以上投票される恐れはありませんか?
- A
基本的にはありません。投票ボタン押下直後に、投票済みか否かをチェックしている為、1つのユーザーが同一裁判に2回以上投票される事はありません。
しかし、サブアカウントを持っているユーザーは、サブアカウントに対しても投票権を与えると1人2票以上の投票が可能となってしまいます。
そのため、「誰が投票できるか」のロールをどのアカウントに付与するかが重要です。
- Q開廷中に可決要件を変更するとどうなりますか?
- A
設定編集の欄にも赤字で記載してますが、開廷中の裁判にも影響します。
開廷中の裁判に影響を及ぼさないように可決要件を変更したい場合、一度裁判を開廷できる権限を全ユーザーから剥奪し、全ての裁判が終わるまで待つ必要があります。


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